2012年 08月 08日
夏の夕方 |


夏の光のせいだろうか
なんだかこの瞬間さえ 古い夏の記憶のように あやふやで 不確かに おもえる
緑と 蝉の声と風の先にみえる、
たくさんの
窓 窓 窓
そのすべてに 誰かが暮らし 誰かが営みを もち
そこに在るということが
すべて幻のようにさえ感じる
私自身さえも 今この瞬間さえも
幻のように
昔誰かの見た夢の中の 登場人物のひとかけらになったような
儚い気配



東京という街の持つ
独特の空気なのだろうか?
この場所にとって 私は永遠に旅人で
通り過ぎてゆく景色と人々

夏休みの子供
一瞬の記憶
光と陰

ここではないどこか


私の最後にみる景色は
夏の夕方のような気がした
それは明日なのか それとも何十年も先のことなのかはわからないけれど、、、

by hal_kuzuya
| 2012-08-08 19:16
| 日常 ひとりごと