2013年 01月 01日
詩の朗読 2013元旦 「自分の感受性くらい」 |
初めてこの詩を読んだのは
おそらく、小学校の高学年の頃
ませた娘だが
ひどくこころ打たれた覚えがある
それ以来、私はとても勝ち気で 自立心の強い少女になった
そして、15歳の年に旅に出た。
長い旅に
2013年
もう十分な大人になった私
今年もまた新たな旅にでる
そんな決意をしたいと思う
カメラだけを持って
自分の感受性くらい 茨木のりこ
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
おそらく、小学校の高学年の頃
ませた娘だが
ひどくこころ打たれた覚えがある
それ以来、私はとても勝ち気で 自立心の強い少女になった
そして、15歳の年に旅に出た。
長い旅に
2013年
もう十分な大人になった私
今年もまた新たな旅にでる
そんな決意をしたいと思う
カメラだけを持って
自分の感受性くらい 茨木のりこ
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
by hal_kuzuya
| 2013-01-01 10:32
| 詩の朗読