ベルリンでのポートレート

人は人の何を見ているのだろうか？

何を見て判断し
何を見てその人だと認識し
何を見て時に、いい人、悪い人など、判断しているのだろうか

ガラス一枚通しただけでただけで、
空が反射して、雲が反射して、時には私自身の姿が邪魔をして
その人がよく見えなくなる

光は影を落とし、影は染みを作る

片方の目を隠しても、彼は確実に彼であり
口を隠しても、確かに彼女は彼女である

でも、その隠れた口がどんなだったかと言われると、
はっきりとは思い出せなかったりもする

私たちの、アートワークが一体見る人に何を思わせるのか、
このフィルターの作者が何を意図しているのか
わたしには、まだわからないけれど、
今この瞬間に、この写真たちを思うと

私は、自分自身の目のことを思わずにはいられない
心の目、二つの目
そのどれもが、なきかを通して相手を見ていて、
決してそのものそのものを何も通さずに、
純粋に見ることはできていないのではないのだろうと、

この写真たちを撮影した
キラキラしたベルリンの夏の日を懐かしく思う










art works ShoyaArai
specilthanks YukariTanihara
Photo HAL KUZUYA
http://www.halkuzuya.com/